Karl Böhm カール・ベームの田園

自宅にいる時間も長かったので、プチ断捨離などしました。すると、Karl Böhm(カール・ベーム)&ウィーン・フィルの田園も出てきました。録音は1971年。田園のレコードを買う際、BöhmKarajanか?と迷ってKarajan&ベルリン・フィルの方を買ったことを思い出しました。Karajanのレコードを買うのも初めて、ステレオ録音の田園を買うのも初めてでしたが、決めた理由は、新ベルリン・フィルハーモニー(オーケストラの本拠地・演奏会場)での初録音ということ。この録音は同コンビの全盛期と言われる1970年中期のもので、Karajan色が濃厚に出ているのが特色です。オーケストラの機能も一段と向上して、何でも演奏できてしまう現代的スーパーオーケストラという認識を定着させた時期でもあります。それに対し、Böhmの方は、CDとなってから購入したのですが、こちらは、古いタイプの楽器も根気よく使い続けているローカル色バリバリの演奏。これがまた良い! しばらく手元になかったので、聞き返したのは20年ぶりくらいになってしましました。さすが、オーケストラのメンバーから地獄耳と恐れられたKarl Böhm。全てのパートがバランス良く、ちょっとした弦のギザミも克明に響いています。当時としては普通かもしれませんが大きなサイズの弦楽セクションに対して、この録音では倍管しない管楽セクションのため(1980年代のCarlos Kleiberの映像を見ても、倍管でBeethovenの交響曲を演奏することは一昔前では珍しくなかったようです)、後者は少し引っ込んで鳴っている印象もありますが、ソロの部分は、濁りなく響き、各奏者の美音・名演を楽しめます。特に、田園は管楽器のソロが多いので。今回Karl Böhmの演奏を聴いていて気づいたのですが、楽器配置の影響もあり、ヴィオラなど内声部のパートがしっかり聴くことができたのは嬉しい発見でした。もちろん、このようなバランス感覚も指揮者の個性が出るものです。1970年代に人気絶頂であったKarajanとともに、Karl Böhmも高く評価されていた理由も頷けます(にも関わらずKarl Böhmの名前をあまり聞く機会がないのは残念。DGボックスセットはおすすめです。Beehoven, Schubert, Brahmsなどが含まれています)。とても良い演奏を聴くことが出来ました。それにしても最後のホルンはどうやって吹いているのでしょうね(ベルガーとヘーグナーのどちら? そしてミュート使用あるいはウィンナホルン以外の楽器? ポストホルンのような音にも聞こえます)。そしてSchubertの第5交響曲もこのCDに含まれています。晩年のBöhmのテンポの遅さはよく指摘されますが、この演奏は1980年の録音で、そうした傾向はなく、これも素晴らしい演奏でした。

ベーム田園.jpg

"Karl Böhm カール・ベームの田園" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。